マイクロ法人

【法人口座】開設方法とオススメ口座

こんにちは!おもかずです。
今回は、マイクロ法人の設立準備番外編ということで法人口座の開設について解説していきます!
では最後まで宜しくお願いします!

法人を設立したら銀行口座を開設をしよう!

法人口座の設立について

そもそも法人口座は必要?

新たに法人を設立した場合、法人口座は必ず必要なのでしょうか?

実は、法人として事業を開始する際に個人名義の銀行口座を使用しても法的には問題はありません。しかし、個人の取引と事業の取引が混同してしまい、会社のお金をプライベートで使用しているかのように疑われてしまう恐れがあります。

日々の会計管理を行う点でも、個人と法人とできちんと口座を分けていた方がお金の流れをスムーズに把握することが出来るため、経理の間違いが起きにくくなります。また、法人口座は個人名義の口座よりも審査が厳しいため、社会的信用度も高く取引先への印象も良くなりますので、法人を設立されたら法人口座を開設されることをオススメします!

  • 法人口座を作ることで会計管理がしやすい
  • 社会的信用度も高く、取引先などへの印象が良い

法人口座の開設に必要な書類

法人口座を開設するにあたって必要となる書類は一般的に以下の通りです。金融機関によって異なりますので、開設を希望する銀行のホームページなどを見てあらかじめ確認しておきましょう

最近では、ペーパーカンパニーなどを使ったマネーロンダリングを防ぐ観点から、登記簿や法人開設届出書だけではなく法人の事業実態を把握できる資料の提出を求められるようになりました。

また、設立して間もないマイクロ法人では、メガバンクや都市銀行、地方銀行では審査に落ちてしまうことが多いのため、まずは比較的容易に開設可能なネット銀行や地元信用金庫を利用しましょう。また、個人事業で取引のある銀行は比較的話を聞いてもらいやすいので検討の余地があります。

以下は主な必要書類の一例です。

見比べてわかるように、ネット銀行では登記に必要な書類は一切受付ていない場合が多く見られます。その代わりに、ホームページやパンフレットといった会社の経営実態や業務内容が確認できる資料の添付が求められます。

特にホームページの有無は審査に大きく影響するようなので、設立して間もない場合は手作りの簡単なものでも良いので、会社の概要がわかるホームページは作成されたほうが良いと思います。

法人口座開設のポイント

では、銀行側はどのような基準で口座開設の是非を決めているのでしょうか?これに関しては銀行の人間ではないため憶測でしかありませんが、僕が開設した信用金庫の担当者さんに伺ったところ以下のポイントを教えてくれました!

  • 会社の事業内容や実態が曖昧
  • 資本金が少額すぎる
  • 公式サイトがない
  • 登録住所がバーチャルオフィスを使用
  • 登録住所に会社らしきものがない
  • 取引先との取引実態が確認できない

上記はあくまでも一例であるため、実際の口座開設についてはケースバイケースかと思いますが、やはりポイントとしては「本当に事業を行なっているのか?」という点が大切になってくると思います。

定款の作成時にも注意点としてあげていましたが、事業内容をいくつも詰め合わせることは「この企業は何をしている会社なのか?」という疑念を持たれかねません。また、現在は資本金1円からでも会社を設立できるようになりましたが、金額があまりにも少額すぎるのもイメージ悪く持たれてしまう可能性があるため、ある程度の金額は準備しておいた方が良いでしょう。

また、これは担当者さんが裏話として話してくれましたが(裏話なのに書いちゃいますw)、信用金庫など地元密着の場合、実際に登録住所まで足を運んで、表札の有無や人の気配など会社の事業実態があるかどうかを確認するそうです。

ご自身の事業内容や取引先との距離感(同じ地域なら地方銀行で良い、遠方ならネット銀行でOK)など、いろんな要素を含めてどこで開設をするのが良いか考えてみてくださいね。

金融機関でのメリット、デメリット

それぞれの金融機関のメリット、デメリットは以下の通りです。

金融機関の種類メリットデメリット
メガバンク会社の信用力が高い
大きな融資を受けることが出来る
全国に支店がある
開設審査が厳しい
口座維持手数料が高い
マイクロ法人ではほぼ開設不可
地方銀行地元での信用度が高い
企業規模によっては融資を期待出来る
担当者の顔が見えやすい
開設審査がやや厳しい
口座維持手数料が比較的高い
他の地方では取り扱いが無い
信用金庫地元企業に親身になってくれる
小規模でも将来性を考慮してくれる
比較的口座を開設しやすい
比較的に金利が高い
地元以外では取り扱いが無い
ネット銀行ネット上ですべて完結できる
24時間365日対応
手数料が安い
信用度がやや低い
窓口での相談が出来ない
社会保険の口座振替に対応していない

節税を目的としたマイクロ法人では、まずは信用金庫やネット銀行が選択肢に入るかなと思いますが、個人事業でメガバンクや地方銀行と取引がある場合はそちらでも良いと思います。

何より大切なのは、自分が何を目的として法人口座を作るのか?を明確にし、それに見あった銀行を選んでもらえれば良いと思います!

オススメの銀行口座は?

結局、どこで開設すれば良いの??

と言う声が聞こえてきそうですが、答えはその人次第です!笑

と言うのも、みんな前提条件が異なりますので、なかなかコレ!といった答えを絞るのは難しいのが事実です。
僕の場合は、もともと個人事業にて地元の信用金庫と取引があったため、法人口座もまずはその信用金庫の担当者に相談しました。個人での信用に加えて資本金も100万に設定していたということもあり、3日ほどで問題なく開設が出来ました。

また、僕も現在ネット銀行のPayPay銀行の法人口座開設を申請中です。と言うのも、やはり手数料の面でネット銀行はかなり魅力的ですし、ランニングコストを意識する人間としては信用金庫の固定費の高さにはちょっと抵抗があります…

毎月、役員報酬を個人の給与口座に振り込む必要がありますが、信用金庫ではその都度550円の手数料がかかってしまいますがPayPay銀行の場合は2021年8月現在では3万円以上は275円、2021年10月からはなんと160円に変更されます!年間にすると4,680円の差ですが、皆さんはこの金額をどう思われますか?

同じ作業をするだけなのに年間4,680円も変わるのなら、僕は迷わずPayPay銀行を使います。そもそも、少しでも税金を安くして手元のお金を残して資産運用に回していくのが目的でマイクロ法人を設立しているため、こういった少額の手数料の差もシビアに考えています。

とは言っても、日頃お世話になっている信用金庫さんの法人口座も使わないといけないので、地元の取引先は信用金庫、ネット経由の仕事はPayPay銀行といった形で使い分けていくのが良いかなと思っています。また、ネット銀行では、楽天銀行以外は社会保険の口座振替に対応していないようなので、この点も注意が必要です。

他にも手数料の安さでいくとGMOあおぞらネット銀行やSBI住信ネット銀行があります!こちらも創業初期から申請が可能となっていますので、ぜひ検討してもらえれば良いと思います!

まとめ

では法人口座開設についてのポイントおさらいです!

  • 取引先などの信用度も上がるため法人口座は開設しよう!
  • 開設に必要な書類は金融機関によって全然違う!
  • 前提条件によってオススメの金融機関は違う!
  • 何のために開設するのか?で金融機関を選ぼう!
  • 手数料を考えたら断トツでネット銀行がオススメ!

マイクロ法人を設立し終えたら、いよいよ会社の経営に乗り出していきますが、その際に必要となってくるのが法人口座です。これはずっと言っていることですが、「何ために?」という目的をはっきりさせることで自分にとっての最適解を見つけることが出来ます。

法人口座に関して大切にすることが、

取引先からのイメージなのか?

少しでも割安な手数料なのか?

将来融資を受けたいのか?

など、人によってそれぞれ目的が異なるため、ぜひ自分の目的に合った金融機関で法人口座の開設を申請してもらえれば良いかなと思います。僕のように社会保険料の最適化を目的としたマイクロ法人では、ネット銀行と地元信用金庫の2つがあれば十分だと思います。もし迷った場合は、僕のようにネット銀行や地元の信用金庫に相談されることをオススメします!

僕も個人事業では個人口座しか持っていなかったので、法人口座を申請する日が来るなんて思っても見ませんでした!でもこうして実際に行動してみると色々なことが勉強できますし、この経験が1人でも多くの人の参考になれば良いなと思っています!では、今回はこのへんで!ありがとうございました!