マイクロ法人

マイクロ法人の設立準備(後半)

こんにちは!おもかずです。
では前回に引き続き、マイクロ法人の設立準備(後半)について解説していきます!
では最後まで宜しくお願いします!

さぁー今回で設立しちゃいますyo!

マイクロ法人の設立準備について

その前に前半の確認をしましょう!
※今回も会社設立Freeeを使用した経験で書いていきますので、他の会計ソフトや専門家に依頼される場合はご自身の状況に合わせてくださいね!

マイクロ法人の設立準備(前半) こんにちは!おもかずです。マイクロ法人のメリット・デメリットについて理解できたところで、いよいよ設立の準備について解説していきましょう...

では、前半の確認が終わったところで、後半の流れを確認しましょう。

では順番に見ていきましょう!

①出資金を入金する

定款の作成を依頼すると、だいたい4日〜1週間ほどで出来上がってきます。定款の作成が完了したら、前回決めた出資金(資本金)の入金を行いましょう。

この時点ではまだ法人口座を開設できないため、個人の通帳から個人の通帳へ出資金の入金を行います。もし出資者が複数人いる場合は、代表者の個人口座へ各々が自分の個人口座から入金を行います。このとき注意したいのが、口座の残高が出資金以上あったとしても、新しく口座の移動履歴がなければ資本金として認められません。そのため、僕の場合は個人事業の口座からプライベート口座へ出資金である100万円を振替した形になります。

入金のタイミングは以下の通りです。

  • 株式会社の場合・・専門家から定款作成完了の連絡が来た日以降
  • 合同会社の場合・・定款に印字された定款作成日以降

1つの口座へ出資金を入金し終えたら、入金を証明するため「振込の入出金額や振込人と日付」「口座名義」「銀行名や支店、口座番号」が分かるように通帳のコピーを撮りましょう。ネットバンクの場合は取引明細をプリントアウトすれば大丈夫です。

②登記申請書類を揃える

定款作成、出資金の入金が終わったら、登記申請書類を揃えましょう!必要書類は以下の通りです。

  • 登記申請書
  • 登録免許税納付用台紙
  • 就任承諾書
  • 代表社員、本店所在地及び資本金決定書
  • 払込を証する書面
  • OCR用紙
  • 印鑑(改印)届書

なんじゃこりゃー!!!多いよー!!

と思われる人も多いかもしれませんが、安心してください、大丈夫です!笑

会社設立FreeeやMFフォワードクラウド会社設立などの会計ソフトでは、今までの情報をもとに勝手に用意してくれています。あとは提出日を入力してダウンロード、プリントアウトをすればOKです。印鑑(改印)届書には購入した法人の実印を押印する必要がありますのでお忘れのないように!
※MFフォワードクラウド会社設立のプロモーションを含みます。

③法務局へ登記申請を行う

さて、書類が揃ったところでいよいよ法務局へ登記申請を行います!
法人登記は、法務局の本局で対応していることがほとんどです。本局はだいたい県庁所在地にありますが、支局では取り扱っていないので注意しましょう。窓口での提出の方が、係員さんに確認を取りながら提出できるので万が一間違っていても訂正印で対応ができますが、もし遠方で本局まで出向けない場合は、郵送での申請も可能です。その際は収入印紙を貼り付けた状態で提出しましょう。また、会社の設立日は法務局に設立書類を提出した日になり、郵送の場合は書類が届いた日が設立日となります。

  • 定款(認証済みの定款ファイルをCD-Rに焼いたものを提出)
  • 個人の印鑑証明書
  • 入金証明のための通帳コピー
  • ②で準備した登記申請書類
  • 現金:登録免許税(株式会社:15万円、合同会社:6万円)
  • 会社印と発起人の実印(修正や押印漏れがある場合に必要)

登記申請が完了しましたら、あとはひたすら登記が完了するのを待ちます。

これが結構ドキドキで、僕の場合は、登記完了となる法人番号指定通知書が手元に届くまで約2週間かかりました法人番号指定通知書が届きましたら、法人設立の完了となります!おめでとうございます!

これで法人設立は完了です!よっ、社長!ww

関係機関へ書類を提出す

マイクロ法人を設立したら、まずは法務局へ今後の申請に必要な書類(以下の3つ)を取りにいきましょう。この作業は、先程のような本局だけではなく支局でも取得可能です。

この3つが取得できたら、各関係機関へ順番に出向きます。ここでの注意点としては、提出する書類はすべてコピーを撮っておきましょう!

年金事務所

まずは年金事務所へ社会保険に加入するための書類を提出しましょう。こちらは報酬・給与支払い発生の確定日から5日以内に提出する必要があるため、注意が必要です。

個人事業主の場合は、国民健康保険・国民年金に加入していましたが、マイクロ法人を設立するとメリットにも挙げていた健康保険・厚生年金への加入が必須となります。ここでは、家族を扶養にする場合は注意が必要となりますので、ここでは社長1人が加入する場合について解説します。※家族も扶養する場合についても、後日詳しく解説します!

また、自分の役員報酬を記入する欄がありますので、そちらについても事前に考えておく必要があります。マイクロ法人では節税目的となりますので、年間55万円の給与所得以下となるように設定しましょう。※役員報酬額についても、後日詳しく解説します!

必要な書類は以下の通りです。

  • 健康保険・厚生年金保険新規適用届
  • 被保険者資格取得届
  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
    ※原本を提出する必要があると言われていますが、窓口でコピーを撮ってもらえます。

会社設立Freeeでは書類をダウンロードすることが出来るので、家でダウンロードして記入をしたものを持参することをお勧めします。もちろん年金事務所でも用紙をもらえますし、担当者に確認しながら記入することも可能です。書類の提出が終わりましたら、だいたい2週間ほどで事業所住所に新しい保険証が届きますので、届いたら古い国民健康保険証を市役所に返還しましょう。

税務署

では次に、税務署に書類を提出しましょう。こちらも提出期限が決まっているものがありますので注意が必要です!

  • 法人設立届出書 ※設立から2ヶ月以内
  • 青色申告の承認申請書
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書 ※設立から1ヶ月以内
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
  • 定款のコピー
  • 市町村によっては登記事項証明書のコピー

こちらも会社設立Freeeではすべてダウンロードすれば良い状態になっていますが、自分で準備される場合でも税務署の担当者が全部親切に教えてくれますので、何も心配はいらないと思います。僕の住んでいる市では登記事項証明書は必要ありませんでしたが、お住まいの市町村によっては提出を求められる場合がありますので、事前に確認されてから行かれることをオススメします!

都道府県税事務所

都道府県税事務所には、法人開設届出書を提出する必要がありますが、こちらは書式がお住まいの市町村によってことなりますので、都道府県のホームページからダウンロードしてください。僕が住んでいる市では、以下の書類が必要となりました。

  • 法人設立届出書
  • 定款のコピー
  • 登記事項証明書のコピー

こちらも原本ではなくコピーで提出が可能でした。なんならコピーを忘れてしまった僕に対して、現地でコピーを撮ってくれるという優しさマックスの対応でした!こちらは都道府県税事務所の本庁ではなく支所への提出で大丈夫です。支所へ持っていくと受付印を押してもらい、支所が本庁へ郵送してくれますので郵便代金も不要です。

さぁー次がラストですよ!

ちょっと疲れてきたでしょう?笑

次が最後だよ!

市町村役場

さぁ、いよいよ最後の提出です!ここまでよく辿り着いてくれました。

先程の都道府県税事務所と同様に法人設立届出書、定款のコピー、登記事項証明書のコピーを提出します。
こちらは事業所所在地の市町村役場へ提出しますが、こちらも担当者が丁寧に教えてくれますので、もし記入の仕方がわからなければ白紙の状態で行っても全然大丈夫です!

届出書のコピーに受付印を押してもらったら、これでマイクロ法人設立の完了です!

お疲れ様でしたー!これであなたもマイクロ法人の社長です!

まとめ

マイクロ法人設立の準備(後半)は以下の4点です!

後半では、ほとんどが書類の提出になります。こういったときにも会社設立FreeeやMFクラウドなどの専用ソフトを使用すれば、ほとんどの書類を手書き記入せずにダウンロードだけで済ますことが出来ます。こういった準備の手間や誤字脱字などの心配を解消するだけでも、有料ソフトを契約する価値はあるなと感じました。

僕も設立する前は「むずかしそう…」「ややこしい…」と思っていましたが、実際にこうして設立してみると案外出来るものです。また、この経験が自分の武器になったり、誰かの役に立つと考えたら、ほんま設立して良かったなと感じます。

まだ新しい1歩を踏み出せていない人にとって、少しでも優しく背中を押す材料となりますことを願いつつ、今回はこの辺にしておきます!次回は番外編として法人口座の開設について解説したいと思っていますので、ぜひ次回もよろしくお願いします!