マイクロ法人

マイクロ法人の設立準備(前半)

こんにちは!おもかずです。
マイクロ法人のメリット・デメリットについて理解できたところで、いよいよ設立の準備について解説していきましょう!今回は、設立準備について前後半に分けて解説していきます!
では最後まで宜しくお願いします!

いよいよ設立に向けて動いていきましょう!

マイクロ法人の設立準備について

マイクロ法人の設立は、以下の流れで行なっていきます。

では順番に見ていきましょう。

①マイクロ法人に移管する事業内容を決める

まずは個人事業からマイクロ法人へと移管する事業内容について決定します。これは定款作成の際に必ず必要になりますが、ポイントとしては現在行なっている事業だけではなく、将来行うかもしれない事業を入れておくと環境の変化や他にやりたいことが出来たときに便利です。僕もメインの事業に加えて5個くらいの事業を追加で入れていますが、あまりにも多すぎてごちゃごちゃしていると何のための法人かわからなくなってしまい、今後、銀行で法人口座を作る際などにイメージが悪くなる可能性があるので注意してください。

また、一番大切なポイントは、個人事業とマイクロ法人の事業は関連のないまったく別の事業にするということです。一例としては個人事業で販売(小売業)、マイクロ法人でブログアフィリエイト(広告業)などが当てはまりますが、例えば個人事業で販売、マイクロ法人でせどりとなってしまうと、どちらも小売業となってしまうため、税務署から同一事業とみなされてしまい節税の意味が無くなってしまいます。

個人と法人で違う事業内容にすること!

【具体例】
・個人は小売業、法人は広告業
・個人はサービス業、法人はコンサル業 など

メイン事業を個人事業で、副業(複業)を法人にすると良いよ!

②法人の名前を決める

さて、事業内容を決めたら次は法人の名前を決めましょう!株式会社○○○○、合同会社○○○○ってやつですね!社名は一度決めたら変更するための作業が煩雑で費用もかかってしまうため、しっかり考えてから決定しましょう。
特に制限はありませんが、商標権を取っているであろう大企業の名前など紛らわしいものは避けるようにしましょう。ちなみに僕の場合、アルファベットで社名を記載しているのですが、綴りを間違えていることに気付かず登記してしまいました!泣
これも良い経験だと割り切って、失敗談としてネタにしています。笑

法人名を決める際は、

・商標権に注意しよう!
・誤字脱字に注意!
・変更するには手間とお金がかかるので注意!

③資本金の金額を決める

では次に資本金を決めます。

資本金とは、

資本金とは、会社設立あるいは増資によって出資者から払い込まれたお金を指し、創業当初においては、これが運転資金の基礎となります。

引用元:Freee会社設立「会社設立の基礎知識」

要するに、設立したての会社が持っているお金のことで、これをもとに物品の購入や広告活動などを行なっていきます。以前は最低限の金額が決められていましたが、現在では資本金1円でも株式会社を設立することが可能になりました。

しかし、だからと言って資本金1円や少額でマイクロ法人の設立をしてしまうと、後々後悔することになるのでくれぐれも注意しましょう。その理由としては、法人に対する信用度が低くなり、銀行口座開設や取引先との取引の際に不利になってしまう可能性があるからです。実際、僕の知っている人でも、資本金を10万円に設定したところ銀行での法人口座開設の審査に落ちてしまったということがありました。

逆に資本金が1,000万円を超える場合は、初年度から消費税が課税されるだけでなく、決算時の法人住民税も高額になってしうため、資本金を高く設定しすぎるのも注意が必要となります。また、人材派遣業では「資本金や資本剰余金などの純資産の合計が2,000万円以上かつ1,500万円は現預金で有する」など、取り組む事業内容によっては許認可などの条件が定められている場合があるので注意しましょう。

節税を目的としたマイクロ法人であれば、100万程度の資本金があれば十分かなと思います。

④決算期を決める

個人事業の場合、毎年1月1日〜12月31日までの事業活動を2月15日からの確定申告という形で一律に税務署に申告しますが、マイクロ法人では法人が定めた決算期によって申告や納税を行います。
決算期については自由に決められることになっていますが、これが逆にみんなを悩ませる理由にもなっています。決算期(決算月)を決めるポイントとしては以下になります。

  • なるべく繁忙期は避ける
  • 他社の決算期が多い1月や3月を避ける
  • 資金繰りを考慮する

いくらマイクロ法人とは言え、初めのうちは経理作業に時間がかかってしまったり、決算の準備に戸惑うことが予想されます。そのため、日頃の通常業務が忙しいであろう繁忙期はなるべく避けて、時間的に余裕があるタイミングを考えて決算期を決まるようにしましょう。ちなみに僕の場合は、個人事業のほうが4月に一旦落ち着き、7月から再び忙しくなるという理由から、決算月は5月末に設定しました。

また、税理士に依頼をする場合でも注意が必要となります。税理士は自分だけを相手に仕事をしているわけではありませんので、他社の決算が多い月は税理士も多忙になってしまい、十分に対応してもらえない可能性があります。国税庁の発表によれば、3月、9月、12月に決算月が集中しているため、もし何らかの理由がない限りはマイクロ法人での決算の場合、上記の月は避けたほうが良いでしょう。

最後のポイントは、資金繰りを考慮するという点です。決算にて申告した内容をもとに申告月から2ヶ月以内に法人税や法人住民税などの税金を支払うことになりますので、キャッシュアウトの多い月の2ヶ月前に決算月を設定してしまうと、手元の資金不足に陥ってしまう可能性があります。そのため、ある程度キャッシュに余裕のある月を逆算してから決算月を設定することをオススメします。

決算って聞くと、いよいよ法人っぽいね!笑

⑤法人の印鑑を用意する

では次に法人印鑑セットの購入です!法人印鑑は登記の際に実印の登録が必要となりますので、ある程度早めに準備されるのが良いと思います。僕は登記準備が終わってから印鑑が必要なことを知り、かなり焦って注文した覚えがあります。笑

法人の印鑑で必要なものは、実印、銀行員、角印となりますが、場合によっては実印と銀行印のみでも良いと思います。

  • 実印・・・登記の際に必ず必要
  • 銀行員・・銀行の法人口座開設の際に必要
  • 角印・・・請求書や領収書など色んな手続きであると便利

※事業内容に応じて必要か考えましょう!

準備編でも書きましたが、僕の場合は節税のためのマイクロ法人であるという理由から、人目などを全く気にしないため楽天にて格安の法人印鑑セットを購入しました!日曜日に注文して火曜日の午前に届くというコスパ最強の買い物となりました!※PRを含む

⑥定款を作成する

さぁ、ここまで来たらいよいよ定款の作成となります。

定款とは、法人の自己紹介カードのようなもので、法人登記をする際に、この法人が何を目的に作られたか?どこで事業を行なっているか?資本金はいくらか?などの情報をまとめたものになります。登記後の税務署や年金事務所、銀行など色んな場面で定款の原本やコピーの提出が必要となるため、きちんと作成しましょう。

ちなみに以前も書きましたが、僕が使ったのは会社設立Freeeです!いくつかの設問に回答していくだけで約5分ほどで定款が作成できちゃいます!ここではFreeeを使った作成方法について説明します。※会社設立Freeeのプロモーションを含む

今まで準備してきた①〜⑤をもとに、どんどん入力をしていきましょう!するとFreeeが自動的に定款を作成をしてくれます。ここで入力した内容は、定款作成依頼前であれば変更可能ですので、僕のような綴り間違いに注意し納得のいく内容にしましょう(笑)※定款作成時に個人の印鑑証明が必要となります。

次のページに進むと以下の画面が現れますので、作成方法を選びます。

電子定款の場合、紙定款では必要となる収入印紙代4万円が無料となります。また、代行手数料が5,000円かかりますが、こちらも会計Freeeの年間契約で無料となりますので、実質0円で電子定款を作成することが可能です。今後、自分で会計Freeeを使って経理を行う場合はかなりお得になりますので、ぜひ参考にしてください!

一旦完成した定款をFreeeにて作成依頼すると、提携している司法書士事務所がチェックしてくれますので、もし不備などがあればメールにて連絡をもらえます。もし何も問題がなければこれで定款完成となり、5日前後でPDFデータで手元に届きます。これで設立準備前半の作業は完了となります!

次回は、いよいよ法人登記に向けての準備(後半)を解説しますね!

後半もヨロシクお願いします!

まとめ

マイクロ法人設立の準備(前半)は以下の6点です!

  1. マイクロ法人に移管する事業内容を決める
  2. 法人の名前を決める
  3. 資本金の金額を決める
  4. 決算期を決める
  5. 法人の印鑑を用意する
  6. 定款を作成する

前回のマイクロ法人のデメリットでも書きましたが、設立にあたっては本当に自分に必要なのか?をしっかりと考え、節税だけではなく設立の労力や時間も考慮する必要があると思います。

また、知識は武器になります。自分には必要がないと判断しても、こういった知識を知っているのと知らないのでは大きく違います。いろんな選択肢を知っており、どう判断するかを選べるということが、めちゃめちゃ大切なことだと思っています。

僕のように悩んだり少しでも成長したいと思っている人の役に立ちたい、と思って僕はこのブログを書いています。これからも自分が勉強したことや実践していることをアップしていきますので、ぜひ次回もよろしくお願いします!